CLOSE

OPEN

LINE

入試要項

受験生参加行事
miraicompassサイト

Line Instagram YouTube
聖ヶ丘ニュース
校長

【校長ブログ】ウズベキスタン報告 その2

ウズベキスタン・スタディツアー4日目

4日目の午前は、サマルカンド郊外にある工房を訪れ、伝統的な「紙漉き」を体験しました。午後は民家を訪問し、ウズベキスタンの代表的な料理である「プロフ」作りを体験しました。

紙漉きの工房は、国際協力機構(JICA)の支援を受けて設立された観光施設で、運河から水を引き込み、水車を利用して紙作りが行われています。日本の和紙とは異なり、ここでは桑の樹皮を原料として紙が作られます。

まず、水にさらして柔らかくした桑の表皮をナイフで剥ぎ取り、繊維を取り出す作業を体験しました。続いて、水車を使ってその繊維をつぶし、水にさらしてさらに柔らかくする工程があります。この工程には日数がかかるため専門の職人の方が担当されています。最後に、日本の紙漉きと同様に木枠の網を使って紙をすくう作業を体験しました。

紙は中国で発明され、シルクロードを通じてウズベキスタンへと伝わりました。この地域では、イスラーム教の聖典であるクルアーン(コーラン)の写本や公文書の作成などに用いられてきました。桑から作られた紙は腐敗しにくく、紙を食べる虫やネズミにも強いという特徴があります。一説には、桑紙を食べたネズミが死んでしまうほど強い性質があるとも伝えられています。また、やや茶色がかった色合いの紙は「目に優しい」とされ、現在でも文庫本などに使われる書籍用紙の色として受け継がれています。

午後は、国立の高校や大学で日本語を学んだ2名の女性のサポートを受けながら、サマルカンド郊外の3つのご家庭を訪問し、プロフ作りを体験しました。まずは、レギスタン広場の近くにある市内有数の市場で、野菜やヨーグルトなどの食材を購入しました。

プロフに使う米は、日本の米とは異なる長粒種です。こちらでは精米された米に小さな石や藁などが混じっていることも多く、炊く前にそれらを取り除く作業も必要になります。

また、使用する牛肉は、イスラームの規定に従って祈りの儀式を経て屠殺・解体されたものしか使えません。そのため、肉を購入する店は各家庭ごとに決まっているそうです。

野菜には市場で購入した黄色いニンジンを使用します。甘みのあるニンジンが肉の臭みを抑え、料理に深い味わいを与えてくれます。牛肉にクミンなどの香辛料を加え、厚手の鍋で炊き上げます。プロフは地域によって作り方や盛り付け方が異なりますが、サマルカンドでは鍋の底に牛肉と調味料を入れ、その上にニンジンを置き、さらに仕切りをしてから米を入れて炊き上げます。サマルカンド式では、肉とニンジン、米を一緒に炊き込まず、最後に別々に盛り付けるのが特徴です。

調理の合間には、ヨーグルトを使った和え物や野菜サラダ、ナンの生地を使ったサモサのような揚げ物も作りました。

今回訪問させていただいた3つのご家庭は、地元で議員を務めたことのある方とそのご親族のお宅です。敷地内には中庭があり、植栽や水場が設けられ、ニワトリを飼っている家庭もありました。庭を囲むように部屋が配置され、その一つが応接間となっており、10人以上が座れる大きなテーブルが置かれていました。私たちはこの部屋で昼食をごちそうになりました。

買い出しから調理まで、およそ3時間をかけて完成したプロフ。私もいただきましたが、レストランで食べるものにも負けないほどのおいしさでした。