【校長ブログ】中学受験お疲れ様でした
新型コロナウイルス感染症拡大の中で迎えた本校の中学校入学試験も今日をもって終了いたしました。数多くの皆様に受験していただき、本当にありがとうございました。受験生の皆さんはもとより、それを支えて来られた保護者・ご家族の皆様に篤く御礼申し上げます。お陰様で募集人員120名に対して、実受験者も600名に迫ると数なりました。ただ入学試験という性格上、受験生が増えたことにより、倍率も高くなってしまいましたことをお詫び申し上げます。
取りあえず、これで「受験」は終わりますが、皆さんの学習はこれで終わりではありません。中には「遊ぶぞ!」「○○に行きたい!」「思いっ切りゲームをしたい!」なんていう人もいるかも知れません。確かにこれまで1年間また2年間も「やりたいこと」できずに我慢をして来たことですから、私から3日間は猶予を上げましょう。遊びを楽しみ、ゆっくり過ごしてください。小学校卒業まで最後を締めくくる行事がいくつか待ち構えていることでしょう。クラスの仲間や先生方と思い出づくりを楽しんでください。きっと皆さんとのコミュニケーションや手を必要としているはずです。
そして4日後からは家庭での学習や生活習慣を振り返り、再び学び続けることです。しかも塾に頼らず「自分の力で!」この春休みをいかに過ごすかで、今後の6年間の学びの習慣が決まるといっても過言ではありません。「読書」「新聞やニュースで社会の動きを知る」ことはもちろんとして、「学び続ける」姿勢こそが受験勉強より大切なのです。先生や親に言われてやるのではなく、言われるから学ぶのではなく、「なぜだろう」「何でこうなったのだろう」という皆さんの素朴な疑問こそが「学び」の原点です。そこで、保護者の皆様jへのお願いです。ぜひ家庭での「学びのしつけ」を育んでください。私立中学校に進めば、「塾に行く必要はない」と多くの学校説明会でお聞きになった文言かも知れませんが、決して「学ばなくてよい」とは言っていません。今こそ求められているのは「学びに向かう姿勢」そのものなのです。しっかり鍛え、本校に入学して来て下さい。そういう生徒を歓迎します。
春立つや あかつき闇の ほぐれつゝ 久保田 万太郎
2月3日の朝6時前、家を出ると、東の空は赤く色づき始めていました。句にある「あかつき闇」とは、「月が出ていない明け方」を指す言葉で、ちょうどこの朝のような空を言うのでしょう。受験生全員が、これから輝くことを切に願いながら今年の入試を終えることとします。保護者・ご家族の皆様、長い間、本当にお疲れ様でした。ゆっくりお休みください。