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小さな学校の大きな挑戦

たまひじりのA知探Q 学びの玉手箱!
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聖ヶ丘ニュース
探究/A知探Q

多摩市×多摩大聖「探究ゼミ②」

企画から実行へ
永山団地秋祭りで出店した1ゼミ

多摩市×多摩大聖ヶ丘で展開している聖の地域探究。
高校2年生が活動している「探究ゼミ」は、いよいよ実行のフェーズにうつりつつあります。

毎週水曜日に市役所の皆様や多くの大人を交えてゼミごとに議論をし、それぞれが教員の手助けほぼ無しの中、ようやく実行にこぎつけました。中には失敗を繰り返しているゼミも…。パワーポイントの発表だけでは学びきれない、自分だけの経験を伴った成果のいくつかを今日はご紹介します。

まずは「商店街活性化」を掲げた1ゼミ。
10月の永山団地秋祭りに焦点をあて、新たな人流作りの施策と、多摩市にある団地商店街の振興を目指して、「各団地商店街で販売しているお菓子を集めたセレクトショップ運営」を実行しました。
最終的に4店舗と交渉がうまくいき、代理販売+チラシでの誘導告知という形で商品を販売しました。

販売数の見込みがうまくいかず、お祭り開始30分ですべて売り切れるという嬉しい誤算があったものの、各店舗のご厚意で商品を補充。一日で約5万円の売り上げに貢献できました。

聖の探究はこの実行後がメインです。現在1ゼミでは来年度の後輩へ向け、市の職員の方々と熱心な振り返りが行われており、年内にもう一度実行・検証をしたいという機運も高まっているようです。

その他のゼミも続々と
応援に来てくれた多摩市長と一緒に

3ゼミは「スポーツイベント」に焦点をあて、健幸を掲げる多摩市と協働しています。
そんな中、市役所の方の紹介で、多摩市をホームタウンとする東京ヴェルディとの活動がはじまりました。数回の打ち合わせの後、ゼミメンバーが考えるファンイベントを、味の素スタジアムで行われるヴェルディのホーム戦で実行してもよいという機会を頂き、10/22(日)のジェフ戦にて運営してきました。
およそ600名の子どもたちが楽しそうに参加をしてくれました。またかねてから本校ゼミを応援頂いている多摩市長もわざわざ駆けつけてくれました。

7ゼミは「高齢者支援」に焦点をあて、1ゼミと同じく永山団地秋祭りでご高齢の方向けのスマホ講座と、おしゃべりサロンを開催。イベントが終わった翌週に、学校宛に「スマホのことでもう少し聞きたい」という感謝+オファーのお電話を頂戴するなど、大きな反響が生まれています。

市民の皆さんから「学ぶ」こと
防災訓練に参加する8ゼミメンバー

学校での勉強が学びの全てではない。そんな理念を持つ聖の探究の醍醐味を、最も味わっているのが8ゼミ「防災」ではないでしょうか。この一年、どのゼミよりも積極的なインプットを続けています。中でも市民防災訓練への参加や、防災イベントへの参加・ボランティアはかなりの数になっており、参加の度に新しい学びと発見を得ているようです。

これらはいわば、「学校の先生が教えてくれないこと」の領域であり、一緒に参加する多くの市民の方々から学んでいることになります。そういった学びの価値を、自身の体験と共に学んでくれている生徒たちをみると、本当に嬉しく感じるところです。

今日紹介した以外のゼミも、様々な実行を展開しています。

2ゼミは「SNSを使ったPR」を行っており、Youtubeチャンネルを開設。チャンネル登録1000人を目指し、多摩市の魅力を動画にして発信中です。(Youtubeにて「たましてぃー。」で検索)

4ゼミは「豊かなまちづくりのための条例策定」を目標に、延べ400以上の市民アンケートを回収。現役大学院生が運営する法教育団体LEXさんとともに、よりよい実行の形を模索しています。

5ゼミは「環境美化」をテーマに、聖ヶ丘小学校の小学生や多摩大学の大学生と協働しながら、ゴミ拾いをはじめとした環境美化運動に努めています。

6ゼミは「公民館の活用」をテーマに、他を圧倒する実行数を誇ります。ゼミの組織作りから報連相の徹底ぶりなどは、もはや小さな企業といっても過言ではないくらいです。現在は4社の民間企業と独自交渉を続けており、公民館の価値向上に向けて動いています。

まだまだ一年目のゼミではありますが、本校の高校生の底力に驚嘆する毎日です。偏差値でははかれない学び、非認知能力などと呼ばれて久しいですが、こういった領域の尋常ならざる成長を感じています。
このブログにてまたご報告差し上げようと思いますので、是非引き続き聖ヶ丘の探究にご注目下さい。