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小さな学校の大きな挑戦

たまひじりのA知探Q 学びの玉手箱!
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聖ヶ丘ニュース
校長

【校長ブログ】少し高みをめざす体育祭へ~第34回体育祭を終えて~

 季節の変わり目の気まぐれな大気で実施が心配された第34回体育祭は、新型コロナウイルス感染症予防対策を兼ねて今年度より、中学・高校別の二部制としました。
しかも天候不順の影響を受け、中学は29日(金・祝)午前、高校は30日(土)午前と二日に渡る開催となりました。
急な予定変更で、保護者・ご家族の方にはご迷惑をお掛けしましたことを深くお詫び申し上げます。
本来なら外部の皆様や卒業生を迎えて、人工芝グランドの落成記念を兼ねた体育祭にする予定でしたが、コロナ禍の感染拡大に衰えは見られず、校内関係者のみ参観とさせていただきました。重ねて陳謝いたします。

 開会式での挨拶でも申しましたが、校長になってから体育祭での私の出で立ちは、ブレザーにネクタイとスラックスと決めています。
決して体育着になることはありません。
なぜなら、私が理想とする体育祭は、体育祭実行委員会を中心に生徒会や各種委員会の生徒達が競技運営をするものであって、生徒の自主的な教育活動であるべきだと信じているからです。
もちろん、練習の間から体育祭の本来の目的である個人の健康・体力増進と協働的活動を育み、安全に留意しながら怪我や事故のないよう最大限の努力をすることに変わりはありません。
つまり、生徒が主体となって競技運営を担当し、教職員はフェアな立場からそれを支える競技審判であるべきだと考えています。

 つまり、オリンピック・パラリンピックゲームのように審判は統一された濃紺のブレザーに白いスラックスでのぞむのが理想です。
最近のスポーツ選手たちを見ていると、「楽しく」を合い言葉に競技に参加する姿に接します。
ただし、「楽しく」パフォーマンスするには、その裏にたゆまない緻密な日々の練習と努力があり、競技に真剣に取り組むことが必要です。
どんな小さな競技会であれ、本気で取り組む姿は美しく、見ている人に元気と感動を与えてくれます。
しかも、本気にやれば、怪我も事故も減るとも言われています。
「楽しい」という言葉の意味を表面的に捉えることないように願っています。

 その上で、世界の事象に目を向け、いまこうしてスポーツを楽しみながら競技できることに感謝し、ひいては平和を希求することに繋げてほしいと思います。

 34回目を迎えた今年の体育祭は、中学・高校ともに体育祭実行委員会のリードにより、それまでの練習や予行の時とは見違えるようなキビキビとした行動でスムーズな競技運営となりました。
保護者やご家庭の皆様に、『青春をつかみとれ!』に込められた生徒達の想いと、より多くのエネルギーと感動を味わっていただけたら幸いです。

 来年は、また一段と高みを目指し、さらなる理想的な体育祭をめざしたいと思います。
保護者・ご家庭の皆様、ご声援ありがとうございました。

       校長 石飛 一吉