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小さな学校の大きな挑戦

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聖ヶ丘ニュース
校長

【校長ブログ】高校生の防災委員会

 先週末に、高校生徒会役員選挙が校内放送とDVD放映による立ち会い演説、投票行動が実施され、2021年度後期の生徒会役員が決定しました。生徒会役員の定数7人、それと同じ数の高校1年生からの立候補があり、全員が無事に信任されました。高校2年生を中心とする前期役員の皆さんは、10月いっぱいを引き継ぎ期間として業務のバトンタッチを行います。こうした中、前期生徒会役員は、コロナ禍の中、ほとんど活動らしいことができない中、校風委員会の業務見直しに着手し、委員会名称の変更を企画していると耳にしました。新しい委員会名とは防災委員会のことで、このところ東北地方や関西地方を始め、全国の高等学校で次々と防災委員会が立ち上がっているそうです。都内でもT女子学園などにあることを知りました。来年から始まる高等学校新学習指導要領では『地理総合』が必修化され、その中の1単元として防災教育を学習することになっています。

 また、自治体でも高校生・住民による地域貢献の一貫として多くの地域で、学校が一体となり、防災教育の拠点をめざす試みが展開され、中学・高校生に「自分たちができること」の実践的訓練や教育を行っています。さらには、国立青少年教育振興機構では、毎年、夏に「全国中学生・高校生防災会議 ~全国防災ジュニアリーダー育成合宿~」を開催しており、自然災害の多い日本国土の特性を正しく理解し、将来に向けたリーダーの養成を行っています。名古屋大学でも各専門分野の教授陣を中心に、夏休みを利用して「高校生防災セミナー」を毎年開催し、同大学では「減災」を中心課題に据えて次世代の担い手を育てる教育を行っています。今年で11期、愛知県内の高校15校が参加したそうです。

 さて、こうした風潮の中、本校生徒会が立ち上げようとしている防災委員会では、どんな企画を考え、実践して行くのでしょうか?以前にもこのブログで書きましたが、中学生・高校生は主体的な防災・減災の担い手に育ってほしいと思います。場合によっては、来年度から正課の授業として始まる「探究学習」の一貫として取り組みのも可能だろうと思います。今から生徒の自主的な活躍が広がることが楽しみです。具体的な活動が分かったところで、また紹介しようと思います。新しいことにチャレンジする高校生に大いに期待しています。